UD学習手引書
家庭科ユニバーサルデザイン学習手引書
1995年、国連による「人権教育のための国連10年」が策定され、具体的な実施計画「人権教育のための世界計画」ができました。その第4フェーズにあたる2020年から2024年のテーマは「青少年のための人権教育」でした。
しかし、日本の子どもたちの生活実態を見てみると、一人ひとりが違いを認め合い、いつでも自分の気持ちを伝えることのできる安心・安全な環境が整えられるまでには、まだ時間がかかりそうです。
令和4年度版の障害者白書によると、国民の13人に1人の割合で何らかの障害と関わることが示されています。また、誰もが高齢者になることを考えると、自分ごととして障害のある人の人権を考えることが必要になっています。併せて、共生の視点は一層強く求められています。
私たちは、共生・人の多様性を理解するきっかけとして『家庭科ユニバーサルデザイン(UD)学習手引書』を開発し、実践研究を通して改訂を続けてきました。
本手引書では、学習者が自らの生活をくぐらせながら、生活の営みと社会環境との関係を思考し、よりよい社会をつくる主体的な市民の育成をめざしています。
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